2014年1月26日日曜日

Vol.3『たのしいムーミン一家』トーベ・ヤンソン

「ねえ、ムーミン。こっち向いて♪」
…思わず口ずさんでしまいませんでしたか?
幼い頃にムーミンをテレビアニメで見たという方、
私たち子育て世代には、多いのではないでしょうか。

キャラクターとしても大人気のムーミンですが、
「読みもの」としてもおすすめです。



本の中では、ムーミン谷に暮らす主人公のムーミントロールと
その仲間たちの生活が、いきいきと描かれています。

挿し絵もありますが、自分で空想を膨らませながら読むと、
アニメとはまた違った楽しさが味わえるはず。


そして、ムーミンの魅力は、その奥深さにあると思います。
一般的には、「児童文学という枠を超えた哲学的な思考」
のように堅い言葉で評されることもありますが、
そんなふうに構えて読む必要はありません。
作品のどの部分に何を感じるかは、読み手次第。
表面的に楽しいだけでなく、読みながらいろいろなことに
思いを馳せることができるという意味で、「奥深い」作品だと思います。

講談社「青い鳥文庫」は、子ども向けに編まれたものですが、大人も十分に楽しめます。
(『たのしいムーミン一家』をはじめ、ムーミンシリーズは8冊刊行されています)
本を読む習慣がない方でも、気軽に読めるのでおすすめです。
小学生くらいのお子さんでしたら、夜の読み聞かせにもいいかもしれませんね。

追記:
ちなみに、今年はムーミンの著者、
トーベ・ヤンソンの生誕100周年なのだそうですよ。

ムーミン公式ホームページ
http://www.moomin.co.jp/


Fuka