2014年4月26日土曜日

ごろりん ごろん ころろろろ 香山美子 著 柿本幸造 絵


 息子はこの話が大好きです。本棚から持ってきては読みたがります。読んであげるといつもニコニコ。「みんな座れてよかったね~。」と満面の笑みです。そして、かならず「もう1回~。」とおねだりしてくる1冊です。

 最近、あまのじゃくだったり、わがままだったり難しいお年頃の息子ですが、本を読んでいる間だけはとってもお利口。そしてお互い笑顔になれます。なんだかバタバタした日々ですが一緒に本を読む時間は大切にしていきたいなぁと改めて思う今日この頃です。





 うさぎさんがテーブルを作りました。どこにおこうかな。みんなが使うテーブルですから、みんながつかう場所がいい。そこでみんなのお気に入りの場所、切り株のある丘の上に運んでいきます。急な坂を重たいテーブルを荷車に乗せて運んでいくと、ロバさんが黙って手伝いを始めます。くまさんもきつねさんもりすさんもみんな黙って手伝ってくれます。
 
 みんなの大好きな丘の上にテーブルが到着。明日はここで、楽しく過ごそうとみんなが思います。でも、切り株の椅子は1つきり。だれが最初に座ろうか??みんなが考えているとうさぎさんがいません。
 
 うさぎさんは黙って大急ぎで帰ってみんなの分の椅子を作っていたのです。
 
 次の日丘の上に行ったみんなはびっくり、そして大喜びで座ります。もちろん、椅子は全員分あります。さらに、みんなが座ってもまだ、だれかさんにどうぞできるいすがあるのです。なんだか、自然とお互いを思いあう姿がほっこりと心を和ませてくれます。優しい絵と一緒に味わってみてください。

 

おなじ作者の「どうぞのいす」の続編です。こちらもとても素敵なお話。合わせて読んでみてくださいね。