2013年12月5日木曜日

絵本の世界 ~エリックカール~



大人は絵本の字を読みますが、子どもは絵本の絵を読みます。もし、片言しか理解できず、字は全く読めない言語の説明書を読まなくてはいけなくなったら、必死で絵を観察してなんとなく書いてあることを読み取ろうとしますね。それと同じでちいさな子どもたちは私たちが読む声を聞きながら、絵本の隅々まで絵を読んでいるのだそうです。

だから大人が注目している主人公の動きだけではなく、隅っこに描かれている花や虫などにも気がついて、「ここに○○がいるよ。」と本の内容と違うことを言ったりします。そこで、絵本を選ぶときは、色が鮮やかだったり、細部まで詳細に描かれていたりする絵本を選んであげるとよいそうです。
 

「はらぺこあおむし」が有名な、エリックカールの作品は絵本の絵を読んでいる子どもたちの心を鷲づかみ。しかも、ストーリー以外に数字や色、曜日などなどを自然と学べるようになっている作品が多くて1冊で何度かおいしいです。

家の息子は、6カ月ぐらいから「はらぺこあおむし」の表紙の裏に描かれたカラフルな丸に心を奪われ、2歳の今は大好きな果物やアイスクリームのページが大好きです。楽しいストーリーに夢中になっているうちにあおむしがどんなふうに成長していくのかも学べてしまうので、散歩であおむしを見つけると「あおむしはちょうちょになるんだよね。」と言うようになりました…。


「くまさんくまさんなにみてるの?」は
 
くまさんくまさんちゃいろいくまさんなにみているの? 赤いとりをみているの。 とりさんとりさん赤いとりさんなにみているの?きいろいとりをみているの…
 
と見ているものがつながっていき動物たちの種類と色がおぼえられます。


「できるよできる ~あたまからつまさきまで~」は色々な動物が出てきて、
 
あたまをくるっとまわせるよ、きみはできる?かたをあげさげできるよ、きみはできる?
 
と聞いてくれます。体の部位の呼び方や動物たちの名前を子どもと一緒に体を動かしなが楽しく覚えられます。



仕掛けのすごさもエリックカールの本のすごいところ!!「おとうさんはタツノオトシゴ」は透明フィルムでできた楽しい仕掛けをめくりながら、たくさんの魚を探すことができますし、お父さんが娘のモニカのためにお月さまをとってあげる「パパ、お月さまとって」は本からあふれ出す仕掛けに感動します。我が家では、この本が大好きな息子に時々、「お母さん、お月さまとって。」とせがまれます。「届かない…。」と言うと、「はしごをもってきたらいいよ。」と…。

色鮮やかなコラージュで描かれたエリックカールの作品は、生活とリンクする素敵な本がいっぱいなのでお勧めです。