2013年12月14日土曜日

Vol.1『とりつくしま』東 直子

前に好きな本を読んだのはいつですか?
そういえば子どもが産まれてから、読んでないなあって方、
けっこう多いのではないでしょうか。

だって、一人でゆっくりできる時間なんて、ないですもんね…。
家で読んでたら、子どもが近づいてきて、本を奪いますもんね…。

そんなママたちと、日常からふわっと浮いた時間を共有したくて、
超個人的観点からではありますが、
少しずつ、おすすめの本を紹介していこうと思います。


初回にご紹介するのは、東直子さんの『とりつくしま』。




「誰か」が「何か」にとりつくお話なのですが、
それを言ってしまうとネタばらしのようになってしまうので、
ここではあえて伏せておきますね。

短編集のように綴られているので、
細切れにしか時間がとれないママにもおすすめです。
子どもがパパとお風呂に入っている間に一篇…なんてこともできちゃいます。

この本の魅力は、この世界を愛おしむ気持ちが持てること。
なんて言うと、大げさかもしれませんが、
一篇読むごとに、身のまわりの「もの」にふと目がいきます。
そして、少し悲しいけど、優しい気持ちになれることと思います。

子育てに疲れて、ため息が出てしまったとき、
大切な家族とついケンカをしてしまったとき、
開いてみてほしい一冊です。

あなたの「誰か」も、「何か」にとりついているかもしれませんよ。


楽しい読書アドバイザー・Fuka